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「ロリポップ」って言葉がありますが、「砂糖菓子」って意味だったのですね。実質的な腹の足しにならない、甘いお菓子。すぐに溶けて消えてしまう飴玉のような。
お菓子は腹の足しにならないけれど、美味しいものです。


この「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」という小説、タイトルがいいなあと思って気になって読み始めたんですが、なんか想像以上にはまってしまい、ぐいぐい読み進んであっという間に読み終わってしまいました。
読み終わってからタイトルを見返すと、ひしひしと胸に迫ってきてなんとも切なく苦しい気持ちになります…
正直、ちょっとライトノベルのような話かもと思っていたのですが(失礼)、予想以上にヘビーで心を捕まれてしまいました。


かなり衝撃的な出だしで始まるこのお話は悲劇です。この出だしを知っているから読んでてつらくなる…でも読むのを途中でやめられなくなるのです。


かなり冷めた目で先の人生を考えている、自衛隊志望の中学生の主人公なぎさ(冷めているのは、やむにやまれぬ事情があるのですが)同様、私も嘘つきできれいで汚くて可哀想な女の子・海野藻屑にハマってしまいました。藻屑は怖いけど、はたから見たら頭おかしい女の子だけど、でも嫌いになれない。嫌いになれずに愛しくなってきてしまう。

なにせ名前がすんごいインパクトです。あと登場の仕方がすごく秀逸です。ここで海野藻屑を魅力的だ、なんだこの子と興味を持ってしまったが最後、きっとこの物語を見届けたくなります。


どこか将来に絶望している中学生に、森絵都の「つきのふね」を思い出したり、魅力的なのに残酷で幸せからはほど遠い場所にいる女の子の存在に江國香織の「落下する夕方」を思い出したりもしました。

あと個人的に、主人公なぎさのひきこもりの兄が、何もしない生活をしていたのに、妹のために行動を起こす場面は感動しました。兄妹の絆。


全然感想がまとまってないけど、上質な悲劇であることは確かです!
桜庭一樹さんの小説初めて読みましたが、ほかの作品も読んでみようかしらんと気になってきました。


魅力的なタイトルの小説はやっぱり魅力的なのだ、と思った次第。
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2012.09.30 | 読書 | Comment:0 | TrackBack:0
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