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ちょこちょこ本を読んだりしてるのですが、最近はなかなか感想を書けずにいました。。
って読書したら必ず感想を書いてたわけでもないんですが^^;


簡単に最近読んだ本とその感想をば勝手に書いてみます。




●川上未映子「わたくし率 イン 歯ー、または世界」

2008年に「乳と卵」という作品で芥川賞をとったかたの、違う小説。読んだの去年の年末くらいですが…
関西弁の、なかなか切れ目のない文章が最初読みづらいなあと思ってたんですが、慣れるとふしぎにさくさく読めました。むしろ、テンポが心地いい。主人公の脳内の独白をずらずらずらーと書いてる感じに、気づくと引き込まれてました。
主人公の語りが主体で話が展開され、ほかの登場人物の視点に切り替わることはないのですが、読んでいてなんだか、人間って自分のなかから出ることはできないのだなあ、自分が自分でいるかぎり、なんてことを感じた小説。


●絶望名人カフカの人生論

「誰よりも落ち込み、誰よりも弱音を吐き、誰よりも前に進もうとしなかった人間の言葉」という帯の言葉に目が止まってほとんど衝動買い。不条理文学の作家・フランツ=カフカが遺したメモや手紙の中から、頭木弘樹さんという方が格言的な言葉を抜き出してまとめた本になっています。
格言というとふつう、ものすごくポジティブで誰も反論できないような正論のイメージですが、この本の切り口は変わっていて、これでもかというくらいネガティブ~な言葉が次から次へと出てきます(笑)「いやいや、いくらなんでもそれは悲観的に考えすぎだろ!」と突っ込んでしまうような。落ち込んでるときに読むとなぜか逆に元気づけられるという不思議な本。何か失敗をしたときに人に話したら、「いや~私のほうがもっとひどい失敗たくさんやらかしてるよ~」って言われたときのような、あんな感じに似ているかも。つまり、「大丈夫」って言われている気持ちになるんだろうなあ。沈んだ気持ちに寄り添ってくれるというか。
そういうの抜きにしても、間についているコラムでカフカの生い立ちやひととなりを知ることができるのが、カフカ好きの私にはとてもうれしい本でした^^


●細川てんてん(変換できず…)さんの本 「ツレがうつになりまして。」と「その後のツレがうつになりまして。」

以前から気になっていたのを古本屋で見つけて購入。
エッセイマンガになっていてとても見やすく読みやすく、すぐ読んでしまいました^^
てんてんさんの旦那さんがうつ病になり、夫婦で支えあって回復に向かうまでのおはなし。うつ病についての正しい知識を得ることもできるし、でも何よりあたたかい夫婦愛を感じて、読み終わるころには心がぽかぽかしてました。旦那さんをそばで支えるてんてんさんの頑張りに心を打たれます…すごいと思いました。
イラストがほのぼのしていてかわいかった。マンガからにじみ出るてんてんさんの人柄がすごく好きです。
この流れでてんてんさんのほかの本「今日はぐっすり眠りたい。」も買ってしまいました^^

映画化されてますね。こちらも観てみたいー。


●太宰治「人間失格」「グッド・バイ」

これは「グッド・バイ」という短編目当てで買ったら、「人間失格」が同時収録されていました。
「グッド・バイ」は以前テレビで短編アニメーションがやっていて、そのときから気になっていたんですが、やっぱり面白かったです。歯切れのいいシンプルな文は朗読に向いてるなあ、とアニメ化に納得。読んでて気持ちいいんです^^
「キヌ子」という登場人物のキャラクターが生き生きしてとても魅力的なのです。きちんと着飾れば絶世の美人なのに、ふだんは汚い身なりをして、大食いで怪力で抜け目なくて、しゃべると声が悪い。なんだかマンガに出てきそう。主人公の田島という男との掛け合いがおもしろくて、もっと読みたいと思うところで未完のまま終わってしまっています。残念(><)
一緒に収録されている「人間失格」との対比がおもしろいです。明るい話と暗い話。
「人間失格」はたしか中学生のときに読んだのですが、いま読んでも新鮮な感じがしました。時間が経って、理解できる部分が増えたのかもしれないです。
太宰治の小説を読むと、とても繊細で女性的な文を書くなあといつも思います。文章はわかりやすいし。
『背後の高い窓から夕焼けの空が見え、鴎(かもめ)が、「女」という字みたいな形で飛んでいました』こんな文の書き方が好きです。


●本谷有希子「乱暴と待機」

こちらも映画版を観て以前から気になっていた小説。主要登場人物4人という限られた関係のすごくヘンテコな話。
まだ読み終わってないのですが、読みやすいのでさくさく読めます。人の気持ちを気にしすぎるあまり挙動不審になるヒロイン・奈々瀬がマンガのキャラみたい。ほかの登場人物もキャラが濃くて立っています。極端すぎてこんな人現実にはいないと思いますが、こんな人間関係の話は読んだことがないーっていうくらいヘンなはなしです。あまり規模の大きくない舞台でやるお芝居のような、独特な雰囲気があります。この人たちはどうなるの?と、行く末が気になるので、ぼちぼち続きを読んでいきます!
ちゃんと読み終わったら、また感想を書くかも。。




なかなか長くなってしまったので、今日はこのへんで!^^;
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2012.03.21 | 読書 | Comment:0 | TrackBack:0
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